07957/07957 GGD01402 でき 四国の旅(3/14: 第3ステージ) 土佐山田-大正 ( 9) 01/03/14 23:25 朝6:40に起床。7時から早めの朝食を食べた。比較的普通のご飯であったが、 川のほとりを眺めながら食べるのは美味しかった。 今日は四万十川と並んで訪れたかった足摺岬を目指すつもりだった。当然一日 で行ける距離ではないので、宿毛まで輪行でワープし、足摺半島を裏から攻め る予定だった。 手元の時刻表(99/10版)を見て、9:28土佐山駅発の宿毛行き特急しまんと3号に 目星をつけ、8:50に土佐山田駅に着。駅の時刻表を見ると、特急は9:50発で あった。2年前の時刻表は信用してはいけないものだと痛感。しかし、真のト ラブルはこれからであった。 自転車を輪行袋に詰めてから切符を買おうとすると、目当ての特急は多度津で の故障のため40分くらい遅れるという。仕方なくベンチに座ってコースの時間 配分の再確認をしていると、駅員が大きな声でアナウンスした。「しまんと3 号は運休になりました。」 がーん。次の宿毛行きの電車は2時間後。これでは 足摺岬への到着は日没後になってしまう。10秒ほど落胆したが、これはワープ なんかするなという天の声だと解釈。行けるところまで自走することにした。 ざっと地図をめくり、適当に目的地を大正町に決めた。直線距離で80kmあり、 道のりにすると100kmを超えるが、なんとかなるだろう。大正町は四万十川中 流にあり、予定よりも早く四万十川に会えることになった。 ガイドに載っていた旅館松月荘を予約。大急ぎで自転車を組み立てた。ここま でで1時間半のロスタイムであった。 ひたすらR195を西へ向かった。高知市内に入ると、道がとでん(土佐電鉄の路 面電車)の軌道と並んだ。軌道が道路の端とぴったり付いているので、列車本 体は路側帯にはみ出すことになる。いちいち避けるのがうっとおしかったが、 どの車両の正面にも「ごめん」と書かれていたので、とりあえず許すことにし た。 高知市街の中心部のはりまや橋から34号を南下して、海へ出た。高知には9年 半前に来たことがあって、今いる場所を桂浜から眺めたことがあった。太平洋 に水平線が広がっている。東には桂浜が見える。 ここから海沿いの23号を西に須崎を目指す。防波堤の上の歩道を走るが、道幅 が広く、四捨五入で20km/hで走るのには丁度よい。 やがて仁淀川の河口に着いた。7〜800mはある河口だが、砂洲がふさいでお り、流れは緩やかだ。とりあえず海を眺めながら昼飯だ。 裏ノ内湾では、10人くらいのツーリスト集団に遭遇。大学の春休みのクラブラ ンだろう。 須崎の道の駅では、鰹のたたきや焼きトロを売っていた。匂いにつられてお土 産に1個焼きトロを買ってしまった。 ここから先は交通量の非常に多いR56しか道がない。しぶしぶ走ったが、幹線 道路を走るのに飽き、中土佐からは41号に分岐し、四万十川へショートカット する選択をした。 41号の夏枯峠は360mしかなく、傾斜も2〜3%と緩かったが、荷物が重いので やっぱりきつかった。しだいに標高を上げると、大きな谷間が見えてきた。ま もなく峠。ここを下ればいよいよ四万十川だ。 ようやく待望の四万十川に降りた。橋から川を見下ろすと、大きな鯉が数匹泳 いでいた。橋の欄干には、蛍や鮎、鯉、オオルリの絵が描いてある。あとは大 正町まで四万十川をずっとずっと下るだけだ。 19号から322号に入った。やがて集落があり小学校が見つかった。rikoさんお 勧めの四万十の宿を探してゆるりと進んだ。集落の中心部の交差店にお店が見 つかった。お店に入るとおばちゃんがいる。早速、昨年夏に一人で自転車旅行 に来た女の人を尋ねてみた。その瞬間おばちゃんは大喜びになり、「かわいら しい学校の先生」のことを話し始めた。rikoさんが先日手紙と写真を送ったこ ともすごく喜んでいて、そのお礼(?)に手作り寿司をご馳走になった(rikoさ ん、ご馳走さま)。 四万十の宿を出た時点ですでに16:30。ちとゆっくりしすぎた。寿司パワーを 全開し、四捨五入で30km/hをキープして一路大正町を目指した。GPSに現在位 置の日没時刻を計算させると18:14。なんとか18:00ジャストに松月荘に滑り込 みセーフ。 第3ステージ(土佐山田-大正)終わり。第4ステージ(四万十川河口を目指す)へ続く。 本日の走行距離: 138.4km(土佐山田-大正)