07959/07960 GGD01402 でき 四国の旅(3/16: 第5ステージ) 大正-梼原 ( 9) 01/03/17 23:08 今日はいよいよ四万十川の源流を目指すのだが、四万十川の中流域は一昨日 走ったので、大正から四万十川支流の梼原川・北川を北上し、東津野から本流 にチェンジして源流を目指すというコースを設定した。 8:15に松月荘を出発。天気は雲一つない快晴。絶好の源流探索日和だ。 今日も与作(R439)から始まった。道路に設置された温度表示は3℃を示してい た。爪先が痛い。四国に来るまでは、四国は南国で暖かいものだと思い込んで いたのだが、かならずしもそうではないらしい。昼間は暖かくなるのだが、昼 夜の温度差が大きく、朝は冷え込むようだ。 上流に進むにつれ、川はゴロゴロ度を増し、谷は狭くなり、川の水は澄んでく る。鶯の鳴き声が心地よい。 途中、梼原町に入ったあたりで本日の宿を確保。明日は雨の中、宇和島に下っ て輪行することを想定し、R197の道の駅ゆすはらの近くの民宿友禅を予約し た。 与作もR197と合流すると交通量が急に増え、トラックも走るようになった。 R197は須崎と宇和島方面を結ぶ幹線道路のようである。 布施ヶ坂の道の駅に寄り道。ここで配布している四万十川源流へのガイドに は、道順がこと細かく説明がしてあった。コースを念入りに確認してから、斜 面に突き出たテラス状の休憩所で、松月荘で作ってもらったおにぎりで昼飯と した。 布施ヶ坂から源流へは378号を行くのだが、先のガイド以外にも、案内板が充 実しているため、道を間違えることはまずなかった。 源流への道は、標高700m位まで登ったところで378号から左側に分岐する。予 想以上に険しい道だった。ガレガレ、ジャリジャリ、フカフカ、ドロドロ、 色々なダートが待っていた。さらに林道改良工事でショベルカーがざくざく やっていた。そうした難関を越えると、源流の石碑広場である。ここからは 自転車を置いて雪の残る登山道を行く。標高にして100mあまり登ると源流点の 標識が立っていた。 でも何かがおかしい。源流の筈なのに、水がさらに上から滝のように流れてい たのである。源流とはどのような場所を指すのだろう??? まあ細かいことを抜 きにすると、残雪の中の源流点とは、なかなか絵になる風景であった。これで 今回の旅の目的の一つが完了した。 来た道を戻り、再び378号を登った。源流への分岐点から峠まではずっとダー トなのだが、ダートははっきり言って苦手である。歩いたほうが速いので、迷 わず押しながら峠に着いた。峠の先からは、正面にあちこち削りとられた山が 見えた。鉱山のある鳥形山だろうか。 矢筈トンネルを抜けて再びR439を下った。この先右に分岐すると四国カルスト である。道の駅で聞いた話では道路には凍結等無いらしい。余裕があれば行き たかったのだが、源流散策で時間と体力を消費していたので、今回は断念。 東津野村の集落に帰ってきた。宿へのラストスパートでR197を西へ進んだ。 アップダウンがきつかった。道の駅ゆすはらのすぐ先を右に分岐すると、今晩 の宿の民宿友禅に着いた。 民宿友禅は一人暮しのおばあちゃんがやっているところで、名前からは純和風 の宿が想像されるが、案内されたのは正反対のコテージ風の離れだった。なん でもスウェーデンから輸入したそうだ。離れの中は2部屋に別れており、寝室 には定員4人の2段ベッドと洗面台が、リビングにはソファ、テレビ、冷蔵庫、 こたつ、おまけに設置中だが暖炉まであり、至れり尽せりだった。なぜかコ テージの隣には竪穴式住居がまである(はらたいらがここにとまったそうだ)。 ゆったりとした部屋の中で四万十川を征服した喜びに浸りながらぐっすり眠っ た。 第5ステージ(大正-梼原)終わり。第6ステージ(今治へワープ)へ続く。 本日の走行距離: 100.8km