07965/07965 GGD01402 でき 四国の旅(3/18: 第7ステージ) 今治-尾道 ( 9) 01/03/20 01:40 とうとう旅も最終日。時間の経つのは速い。 朝の時点ではまだ曇ってはいるが、ホテルの窓から来島海峡大橋がよく見え て、出発が待ち遠しい。 チェックアウトを済ませ、早速自転車を組み立てた。雨の中を走った自転車は 真っ黒。食料買い出しも完了し準備万端となった。 ホテルから今治港は目と鼻の先である。港から海岸沿いを西へ向かった。やが てR317と合流。あとはサイクリングロードの案内標識に従って進むだけだ。 橋が近付いたのか、登りが始まった。アプローチは、ママチャリでも登れるよ うに非常に緩やかに設計されていた。端の袂のサイクリングターミナルを過ぎ ると、さあ、来島海峡大橋だ。わくわくしてくる。 ぐんぐん進み、橋の真中あたりで一息ついた。海の真中の空中で止まって、周 りの島々を見られるなんて、なんて気持ちがいいんだろう。横浜のベイブリッ ジの下の歩道を歩いたことはあったが、橋の上で開放感がある。 大島北岸から伯方島を通って大三島までは、橋以外の区間も海岸沿いを走るこ とになる。ここはしまなみの島々の中心部であり、しまなみ海道を構成する島 以外にも幾つもの小島が連なっているので、入り組んだ半島の入り江の中を 走っているような錯覚に陥ってしまう。 大三島から生口島へ渡る多々羅大橋は、愛媛県から広島県への県境でもある。 生口島に降りると、斜面一杯に柑橘類の果樹園が広がっており、良い香が漂っ ていた。西岸のサイクリングロードからは遠くに大きな陸地が見えた。地図を 確認してみても、やっぱり本州だ。 行程が順調で時間に余裕が出て来たので、因島では通常のサイクリングロード を離れて、東側の海岸を廻ってみた。街中を抜けると造船所があった。大きな クレーンが幾つも見えたが、建造中の船はないようである。 更に進むと再び集落があり、砂浜に出た。その先には因島水軍スカイラインの 標識と10%はあろう激坂が待っていた。ここまで来て激坂とは一瞬怖じけ津い たが、とりあえず海岸で昼飯にした。 おにぎりを食べると、元気が出てくる。登ってみると標高120-130m程度で坂は 終って、一安心。ピークからは、船でしかいくことのできない小さな島がいく つかみえる。静かな海だ。実はこのあたり、いい場所なのかもしれない。 因島大橋を渡り向島までくると、なんとなくもう尾道という気分になってく る。 自転車はフェリーで尾道に行けという案内板を無視し、しまなみ最後の橋の尾 道大橋へ渡った。とうとう本州に帰って来た。丘と海に挟まれたR2を2km余り 西に行くと、終着地尾道駅に到着した。 駅前には、キャンピング装備のMTBが数台駐めてあった。帰って来たところな のだろうか。それとも新たな旅立ちなのだろうか。 そんな中、1週間行動を共にした愛車を輪行袋に詰めると、自転車での四国の 旅は幕を閉じた。 第7ステージ(今治-尾道)完。 本日の走行距離: 93.9km